20フィート中古コンテナはちょっと高い?では4tバンはいかがですか?

コンテナで最もメジャーなのはやはり20フィートコンテナですね。
実はその20ftコンテナとほぼ同じサイズや使い勝手があるのに、より価格の安い商品があるのをご存知ですか?

その商品とは、、、、そう↓この4tバンのことです!

4tバン
4tバンは20ftコンテナよりもお手頃

4tバンは20ft中古コンテナとほぼ同じ大きさですが、実際に使用するときのことを考えると4tバンの方が安く購入できます。

「え?でも20フィート中古コンテナ現状品と4tバンが同じ位の値段で出てるよ?」
と思われるかもしれませんね。確かに当社ではどちらも本体価格24万円ほどで販売しています。

ではなぜ4tバンの方が安く購入できるのでしょうか?

理由は簡単で、実際に使用するために修理や塗装が必要か否か(費用が掛かるかどうか)という部分に差あるからです。

コンテナ現状品は普通そのままでの使用は難しく、修理や加工が必要ですが、対する4tバンはそのままお使いいただける状態(メンテナンス済み)となっています。
そのため、本体価格が同じでも4tバンの方が実際は数万円安く抑えることができます。
※ちなみに大抵の業者は4tバンも20ftコンテナも同じ送料となります。

さて、ここから先は価格だけでなく、大きさや機能的な部分も含めて両者を比較していきたいと思います。

4tバンとは??

まず比較対象となっている4tバンとは何かをはっきりさせましょう。ここで言う4tバンとは、4tトラックの箱型の荷台部分です。車両部分は含みません。
標準的なサイズの他にワイド・ロング・ショートなど、同じ4tバンでも幅や長さが異なるものがありますが、ここで4tバンと言う場合は標準タイプの4tバンを指します。
標準タイプと言っても、4tバンの場合製造メーカーや搭載車種によって、高さや波板の形状、GLなどにも違いがあります。
完全に規格化されているコンテナと比較すると個体差が大きく、一つ一つの個性が強いと言えます。

コンテナと4tバンの比較

さて、ここからは用途・外見・機能・カスタマイズ・価格などについて比較してみましょう。

用途

車載以外で使用する場合、いずれも物品を一時的に保管する場所として用いられることがほとんどで、普通は用途に大きな差は見られません。
ただし複数を並べて設置したい場合、4tバンだと個体差が大きく不揃いになりがちで、見た目があまりきれいに揃いません。また、バン同士を積み重ねて設置することはできません。
それに対してコンテナの場合、海・置場・鉄道・トラックなどによるシームレスな国際輸送を目的に規格化されているため、製造メーカーによる寸法や外観の違いがとても少なく、複数個をきれいに並べて設置したり、積み重ねて置くのも容易です。

外見

外見の違いは写真を見れば一目瞭然ですね。

4tバン
4tバン
20フィートコンテナ現状品
20フィートコンテナ現状品

4tバンの外装はアルミ製がほとんどで、壁面は波板であったりフラットであったり様々です。コンテナの外装は基本すべて鋼板製で、壁面は大きな波形の波板です。
4tバンはアルミ製のための20ftコンテナよりも軽いです。

サイズ

4tバンの標準タイプと20フィートコンテナが大体同じくらいの大きさとなります。
以下の表をご覧ください。

4tバンと20ftコンテナのサイズ
種類4tバン(標準)20フィートコンテナ
長さ(L)6400mm6150mm
高さ(H)2400mm2490mm
奥行き(D)2300mm2500mm

※数値は標準的なものの一例です。

表にある通り、ほぼ同じ大きさですが若干の差があることがわかりますね。

ただ4tバンの長所とも短所ともいえるのですが、4tバンは同じくくり(標準タイプ)の中でも製造メーカーや搭載車種によって、外寸や内寸、GLなどの詳細サイズが異なります
さらに4tバンには標準タイプの他、ワイドやロング・ショートなど少しずつ違うサイズが存在するため、置き場所にピッタリのサイズを探している方は尚更、4tバンも候補に入れると良いと思います。
※ただし4tバンは流通がそれほど多くないので、掘り出し物があればラッキー程度に考えた方が良いかもしれません。

設置する場所によっては「コンテナを置くつもりだったけど4tバンの方がピッタリはまる」ということもありますし、「あっちの4tバンはピッタリだったのに、こっちのはサイズが合わない」ということも出てきます。

先述しましたが、4tバンの場合は製造メーカーやによってサイズや波板の形状が異なることがあるので、購入時には現物のサイズをしっかりと確認する必要があります。

機能

コンテナもバンも「箱」であることは変わらず、機能的に大きな差はありません。

開口部

4tバンはほぼ妻側一方が観音開きのドアになります。サイドにドアが付いていることもありますので、オプションでドアをつけようと思っている方は物件によって不要になります。
追加でコンテナにドアをつける場合、費用は7万円ほどかかりますので、これは結構大きなメリットですね。

コンテナの場合も標準的には妻側一方が観音開きです。平側が開くものや三方が開くものも見られますが、ごく少数です。

GL(地盤面から開口部までの高さ)

設置面から開口部までの距離(GL)はコンテナがほぼ一律で約18㎝に対して4tバンは縦根太があるため車種によって25~30cmほどとなります。特に重たい荷物や頻繁な出入れを予定している方は、使い勝手にかなり影響がありますので注意が必要です。

最大積載量

最大積載量は4tバンとコンテナでは6倍近い開きがあります。
最も、最大積載量は積荷を積んで移動する前提で決められているのものですので、参考程度にご覧ください。

4tバンと20ftコンテナの最大積載量
種類4tバン20ftコンテナ
最大積載量4.5t28.28t
床の耐荷重(参考)384㎏/㎡2069㎏/㎡

※床の耐荷重については、平均的な内寸と最大積載量から1㎡あたりの荷重許容値を算出したものです。

コンテナの丈夫さが際立ちますが、4tバンの数値を超えて使用することもあまり多くないのではないかと思います。

カスタマイズ

いずれも扉・シャッターはもちろん窓やベンチレーター等を後付けすることが可能です。また指定色で塗装することも可能です。
用途のところでも説明した通り、複数の箱を組み合わせて使うならコンテナ同士の方がピッタリくるのでお勧めです。

価格

20フィート中古コンテナ現状品も4tバンも本体価格はおよそ24万円ほどです。
しかし、4tバンはそのまま使用することができるのに対し、中古コンテナ現状品の場合は使用前にさび落とし・塗装などが必須になります。
※当社の現状品は雨漏れチェック・ドアの開閉調整までは行っております。

つまり、使用を前提に正しく比較するのであれば、「4tバン現状品 vs 20フィートコンテナ現状品+さび落とし・塗装」の比較が正しくなります。
塗装まで施した、塗装済み20フィート中古コンテナの場合、当社では28万円前後で販売しておりますが、4tバンとの価格差は約17%ほどもあります。

まとめ

こうして比較をしてみると、やはり4tバンにもコンテナにも一長一短がありますね。

単に広場に置いて倉庫や物置のように使おうとお考えの方であれば、価格的に4tバンはかなりお勧めです。
特に設置場所に合わせてピッタリのサイズを探そうとするなら、4tバンも候補に入れてみて下さい。
ただし、積み重ねて使用したり、コンテナの無骨な表情が好き!という方はコンテナ以外の選択肢はありませんね。
任意の色に塗り替える場合(指定色塗装)はコンテナでもバンでも最終価格はほぼ同じになりますので、サイズ感や見た目と相談しましょう。

以上のことを踏まえて、簡単にどんな方にどちらがお勧めできるかをまとめてみました。

20フィートコンテナをおすすめするお客さま

  • コンテナの外観が好き
  • 多少のコスト高は気にならない
  • さび落としや塗装を自分でやりたい
  • 複数個並べたり、積み重ねたりして使用したい

4tバンをおすすめするお客さま

  • 少しでも安い方が良い
  • 外観にはあまりこだわらない
  • 置場にピッタリのサイズを探している(標準・ワイド・ロング他の選択肢がある)

さて、今回は4tバンという選択肢について記事を書かせていただきました。

ここまで書いておいて大変心苦しいのですが4tバンは流通量がそれほど多くなく、当社でも常に在庫があるわけではございません。
お探しの方はご相談いただくが、こまめに在庫チェックをすることをおすすめしております。

お客様にピッタリな商品が見つかりますよう、これからも精一杯お手伝いをさせて頂きます。