中古コンテナでコンテナハウスを検討中の方へ知っておいてほしいこと

コンテナハウスとは?

コンテナハウスとは、住居や事務所、店舗に利用する目的で、コンテナを使って建てられた建物のことです。
一般的には海上コンテナを利用して建てられますが、建築基準法上の問題を解決するために、建築専用のコンテナなども販売されています。
もともと海上コンテナは居住を想定していませんので、用途に応じて加工をして建物として使用します。
コンテナハウスが選ばれる最も大きな理由は、コンテナの独特な外観にあります。
普通の建築物ではなかなか表現のできない、無骨さや力強さといった存在感を簡単に表現できるのはコンテナハウスならではの強みです。

コンテナハウスの例

コンテナハウスと各種ハウスの違い

ユニットハウス

箱型のユニットを組み合わせて作るハウスのことです。
完成状態に近い形で工場(または置き場)から設置場所へ運んで設置するため、建築工程がほとんどありません。
そのため工期が短く、安定しているのが特徴です。
コンテナハウスと大きく異なるのは、もともと居住を想定しており、居住に適した設備が一通り付帯しています。
スーパーハウスとユニットハウスの違いについて聞かれることがありますが、スーパーハウスは株式会社ナガワが販売するユニットハウスの登録商標ですので、スーパーハウス=ユニットハウスと考えて差し支えありません。
上述の会社の他、三協フロンテア株式会社、株式会社ビスダックジャパンなどがメーカーとしてユニットハウスを製造しています。

ユニットハウスの例
ユニットハウスの例

プレハブハウス

現場に材料を一つ一つ運びこんで組み立てるのではなく、工場であらかじめパーツを製造し、現場ではそれぞれのパーツを組み上げるというプレハブ工法で建てるハウスをプレハブハウスと呼んでいます。
プレハブというと、簡易な小屋と言うイメージが強いかもしれませんが、現代では幅広い建築において採用され、工期やコストの圧縮に一役買っています。
もともとはユニットハウスもこのプレハブ工法の着想に基づいています。

コンテナハウスの特徴

広さ・間取り

コンテナハウスで最も多く利用されるのは20フィートコンテナおよび40フィートコンテナです。
床面積に合わせてコンテナを組み合わせることで、広さや間取りは調整可能ですが、天井高はコンテナのもともとの高さに完全に依存します。
隣接させて横に広げるだけでなく、上に積んで2階建てにすることも可能です。

強度・耐久性・耐候性

海上コンテナはもともと非常に過酷な環境にさらされる前提で作られているので、強度や耐久性・対候性は抜群です。
窓や扉の加工をすることで若干強度が落ちるということもありますが、それでも地震などでコンテナの躯体が崩れるということはまず考えられません。
ただし錆や腐食が起きないわけではなく、発生した場合は適切な対応は必要です。
また後述しますが、頑丈だから建物として使ってOKと言うことにはならず、コンテナハウスを建てるには建築確認という壁があります。
詳しくは建築確認についての項目をご覧ください。

外装と内装

素のままの海上コンテナは、外装も内装も無骨そのものです。

海上コンテナ 40F 現状品
素のままの海上コンテナ

4隅を支えるがっしりとした支柱、鋼鉄の波板、塗装は青・赤・緑など、目視による区別のしやすい色に塗られており、そのままだと決してお洒落とはいえません。
しかしもとの姿に多少手を加えることによって、独特な雰囲気や存在感が生まれます。
居住性に優れる他のハウスと比較した後にも、コンテナハウスを選ぶお客様が多い理由は、この個性の演出に優れる部分がとても大きいと言えます。

機能性と追加出来る機能や設備

海上コンテナを一言でいうと輸送用のとても丈夫な箱で、居住性を考えられたものではありません。
特に一般的なドライコンテナの場合、標準で断熱性などあるはずもなく真夏や真冬の庫内は過酷さを極めます。
フォークリフトなどが容易に物品を出し入れしやすいよう、観音開きで大きく開口する形が基本で、このままだと人が頻繁に出入りをするのはとても不便です。
そこでコンテナハウスとして使う場合には様々な機能や設備を追加します。

・内装断熱
・引戸・シャッター・窓
・電気配線
・換気扇
・外装塗装

一般的にはこのような機能や設備を追加加工をして初めて、コンテナハウスとしての用途に使えるようになります。

コンテナハウス設置の注意点

建築確認について

海上コンテナでコンテナハウスを作る場合、建築確認を受けることは原則できないとお考え下さい。
ただし、設置する場所や大きさによっては建築確認を必要としない「例外」となる場合があります。
詳しくはコンテナと建築確認をご覧ください。
建築確認が原則受けられない、と言うのは通す方法もあるということですが、対応してもらえる設計士さんを探すのも困難なことと、非常にコストがかかるためお薦めはできません。

コンテナハウスで安全かつ確実に建築確認を受けたい場合には、建築確認に対応した建築用コンテナの手配も可能ですのでご相談ください。
またコンテナの外観にこだわらないのであれば、建築確認に対応したユニットハウスをお薦めします。こちらも当社で手配可能になっております。

コンテナハウスの納期について

当社では、ご指定いただいたコンテナにご指示いただいた加工(または打合せでご指示いただいた特殊加工)を施し、設置場所に置くところまで作業させていただくことができます。
その他の部分について(建築確認申請や基礎工事、基礎との連結など)は、お客様方にてお手配ください。

コンテハウスの納期

当社でのコンテナの一般的な納期はご希望のコンテナの在庫がある場合で〇〇日程度、在庫がない場合は入荷後〇〇日程度が目安となります。
必要な加工オプションによって納期は多少前後しますのでご了承ください。

コンテナハウスの金額は?

本体代金

コンテナ本体の購入費用です。大きさや状態によって金額は様々です。
コンテナ一覧ページをご覧いただくと大体の相場感をつかんでいただけるかと思います。

加工オプション代金

コンテナ本体を選んだら、次は必要な加工をお選びください。
当社の場合、コンテナの連結など特殊な加工が必要な場合は別途お見積りが必要となりますが、「扉と窓をつけるといくら位かな?」などの一般的な加工の場合は料金の概算がその場でご確認いただけるようになっていますので、ぜひご活用ください。

コンテナハウスのオプション例
注文前にコンテナハウスのオプションと金額が確認できます。

配送・設置費用

本体と加工が決まったら、最後に配送費の確認です。当サイトでは配送費用もその場ですぐにご確認いただけます。
複数のコンテナを納入する場合には一本当たりの単価がお安くなりますので、お見積りをご依頼ください。

コンテナハウスの配送料金
コンテナハウスの設置場所への配送料金がわかります。

その他

建築確認申請や基礎工事などの費用は、それぞれのご依頼先にご確認ください。

まとめ

今回はコンテナハウスとユニットハウス・プレハブの違い、コンテナハウスの特徴と注意点のほか、納期やコストなどについてご案内をさせていただきました。
建築確認が必要でコンテナの外観がどうしても必要な場合は、建築用コンテナを検討しましょう。
建築確認は必要だけど外見にこだわらない場合は、ユニットハウスをお薦めします。
一方、建築確認が不要な場合は、海上コンテナをコンテナハウスとして利用すると言うことも現実的な選択肢となります。
この場合は比較的安価かつ迅速に建物としてのスペースが確保できる、コンテナハウス本来のメリットが活きてきますね。
いずれの場合も当社で対応・手配が可能ですので、ご検討中の方はぜひホシノコンテナ販売へご相談ください!