40フィートコンテナについて|規格と運搬・設置について
40フィートの海上ドライコンテナ(以下40フィートコンテナ)もISO規格で寸法が決まっています。
このページではISO規格に基づいて40フィートコンテナをご紹介して参ります。
尚、40フィートのISO規格にはノーマルタイプとハイキューブ(背高)タイプがありますので、それぞれを順に紹介していきます。
40フィート海上コンテナ(ノーマル)
まずは40フィートコンテナノーマルタイプのISO規格を見てみましょう。
外寸はメーカーに関わらず必ず同一の寸法となっています。
内寸は最小内寸が定められています。外寸と違い「最小内寸」が定められているだけなので、メーカーによって若干のばらつきが見られます。
40フィートコンテナがISO規格化されているのは20フィートコンテナと同様、国際的な輸送インフラの共通化が主な理由です。
外寸 | 長さ | 12,192mm |
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幅 | 2,438mm | |
高さ | 2,591mm | |
最小内寸 | 長さ | 11,998mm |
幅 | 2,330mm | |
高さ | 2,350mm | |
最大総重量 | 30,480kg |
次は自重・容積・最大積載量など、規格の定められていない部分です。
自重 | 3,700~4,000kg程度 |
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容積 | 約65.7㎥ |
最大積載量 | 26,480~26,780kg |
※自重は一般値であり、製造メーカーによって異なります。
※容積は最小内寸の積で算出しており、最小の数値となっています。
※最大積載量は最大総重量から自重を引いた重量です。
最大総重量は20フィートコンテナと同一なのに、自重が40フィートの方が重いため、最大積載量は40フィートの方が軽くなっていますね。
40フィート海上コンテナ(ハイキューブ)
続いて40フィートコンテナハイキューブタイプのISO規格です。
20フィートコンテナのハイキューブはISO規格にありませんが、40フィートハイキューブは正式にISO規格化されています。
長さや幅はノーマルタイプと同じですが、高さだけが1フィート(約30㎝)高くなります。最大総重量もノーマルタイプと同じです。
日本では背高と表記されることもあります。
外寸 | 長さ | 12,192mm |
---|---|---|
幅 | 2,438mm | |
高さ | 2,896mm | |
最小内寸 | 長さ | 11,998mm |
幅 | 2,330mm | |
高さ | 2,655mm | |
最大総重量 | 30,480kg |
ノーマルタイプ同様、規格化されていない部分も見てみましょう。
自重 | 3,900~4,500kg程度 |
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容積 | 約74.2㎥ |
最大積載量 | 25,980~26,580kg |
※自重は一般値であり、製造メーカーによって異なります。
※容積は最小内寸の積で算出しており、最小の数値となっています。
※最大積載量は最大総重量から自重を引いた重量です。
最大積載量はノーマルタイプよりもさらに減ります。
蛇足ですが、JRコンテナには40フィートは存在しません(中間位の大きさの31フィートが存在します)。
40フィートコンテナ内部の広さ
コンテナの内部の寸法については、製造メーカーによって若干異なりますので、ここではISOで決められた最小内寸をもとに40フィートコンテナの内部の広さを計算しています。
40フィートコンテナの床面積(内寸)は幅2.33m×長さ11.998mで約28㎡です。
1帖を1.62㎡(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則)とすると、40フィートコンテナは約17帖とかなり広いスペースがあることがわかります。
6畳間を3つ並べて1帖分だけ引いた感じなのでかなり大きなスペースが確保できます。
40フィートコンテナは20フィートコンテナの長さの約2倍ですので、当然20フィートコンテナよりも長尺のものが入ります。20フィートコンテナの記事で大きな車が入ると紹介しましたが、40フィートコンテナなら同じ車が余裕で2台入ります。
ハイキューブタイプは床面積は同じで、単純に天井高が高くなります。
内寸はコンテナごとに若干異なるため、正確な数値に関しては実際に購入するコンテナの計測をお願いいたします。
開口部について
40フィートコンテナの開口部は基本的に片妻側両開きです。
側開きや、三方開きのものは普通ありません。
40フィートコンテナを倉庫として使用する場合、用途にあわせてシャッターやドアの追加を検討することをお勧めします。
片側妻開きだけだと、一番奥にしまったものを取り出すことが困難になることがあります。上手くドアやシャッターを追加すると、非常に使い勝手が良くなります。
運搬・設置に必要なトラックや機材は?
40フィートコンテナの運搬にはトレーラーが必要となります。当然ですが4tトラックや10tトラックでは運ぶことができません。
そして40フィートコンテナの設置にはラフタークレーンが必要です。
運搬車両がトレーラーなので、設置場所にピッタリ横づけすることが難しい場合も多いのと、40フィートコンテナは自重だけでも3.5tを超えますので、しっかりしたクレーンで吊って下ろさないと簡単にひっくり返ってしまいます。
車上渡しでの納品を希望される場合は、お客様方にトップリフター等の大型のフォークリフトが必要です。
40フィートコンテナの購入について
40フィートコンテナは新造・中古ともネット上にたくさん出回っており、個人・法人問わずご購入いただけます。
注意すべき点として、想像以上に長さがあり重量も相当ですので、設置場所の確認と搬入経路にはかなり配慮が必要です。
40フィートコンテナも12フィートや20フィートコンテナ同様、本体価格+配送費用+設置費用で購入することができますが、特に40フィートコンテナの場合「本体価格」よりも「配送・設置」の部分でトータルコストが大きく変わります。
価格で比較する場合は設置までの見積もりで比較することが重要です。
当社は自社便の為、20フィートも40フィートも同じ料金で配送させていただいておりますので、ぜひ検討に含めていただければと思います。※設置については25tのラフタークレーン分の費用が必要です。
また、自社で買い付けから修理・改造・販売・納品まで一貫して提供しておりますので、万一商品に不具合が発生した場合にも迅速に対応が可能です。
以上、今回は40フィートコンテナについてまとめてみました。
是非参考にしてみてください。